櫻根座

櫻根座は、岡山県出身のアーティスト兼津軽三味線奏者の櫻根裕之(武之)、ピアニスト櫻根あやかの音楽一座です。岡山市北区奉還町の櫻根座スタジオでは、津軽三味線・ピアノの体験レッスンを随時受付中です!

作曲は心のメンテナンス

投稿日:2018/1/6 更新日:   Author:ayaka

東京でレッスンしていた頃、いつも曲ができたら持ってこられ、一緒にコード付けをしたり弾き歌ったりしていた生徒さんがいました。

世の中には名曲と言われる曲が沢山あって、中には泣かせるための曲、売るために狙って作っている曲、コード進行が複雑で凝っている曲、色々ありますが、彼女が作ってくる曲はいわゆるコード進行はシンプルで、特にひねったところもなく、単純といえばそうとも言えますが、なぜか毎回、初めて聴く時に涙が出るんです。

レッスンで泣くってあまりないことだと思いますが、本当に泣けてしまうんです。

またやられた…の連続。

今回は泣かないだろうと思っても必ず泣けてくる。そしてレッスンの帰りは必ずそのメロディーを口ずさんでしまう。

なぜだろう。

色々理由を考えますが、歌詞がわかりやすく、メロディーは1回聴いたら覚えてしまうキャッチーさを持っていて、歌詞とメロディーがマッチしているということ。

理論じゃなく、情景が鮮明に浮かび、彼女の心が見え、いつも私の琴線に触れるのです。

いくら歌が上手くても演奏が上手くても、何も伝わらない時もあり、音楽って不思議なものです。

私とほとんど変わらない年齢にも関わらず、施設に入っている認知症のお母さんを彼女はいつも優しく介護されていますが、ここまでの大変な道のりとお母さんの元気なお姿も見たり聞いたりしていたので、お母さんを想って作った曲をもってこられた時には胸がきゅーっとなりました。

弾き歌いする際にあまりにも笑顔で堂々とされているので、「私だったら感情が先に来て上手く歌えない。何でそんな風に歌えるの?」と聞いたことがあります。

「曲を作っている最中に充分泣いたからもう大丈夫なんです」と笑顔で答えられ、納得。

曲を作る作業が心のメンテナンスっていいことだなぁと思います。

誰に評価されるわけでもなく、自分と向きあって思うがままに言葉を吐き出し、メロディーを生み出し、その想いを共有する人の心を打つ。

音楽って、歌って本当に素晴らしい。

理論から入るのが苦手な私とたまたま気が合ったのかもしれませんが、心のメンテナンスの方法ときっかけを作れていたのであれば幸せなことです。

遠く離れていても頑張っている人を思い出すだけで、人は強くなれたりするもので、いい出逢いに感謝です。

彼女の新曲、とってもいい歌詞だったので許可を得て掲載させて頂きます。

本当にいいものってシンプルですね。

 

タイムマシン
自転車をひとりこいでゆく 川添いのまっすぐな一本道
少しずつ色づく桜並木 もうすぐあなたに会いに行くよ
もしもタイムマシンがあったら 幼い頃のあなたと ヤギの散歩を一緒にしたでしょう
田んぼのあぜ道に座って 優しい風に吹かれてたわいのない話をしたでしょう

 

少しずつ あなたと距離が出来て 言葉さえかわす事もなくて あてどなくさまよい歩いて すれ違う日々が続いてた
もしもタイムマシンがなくても 後悔する事ない様に 毎日生きてきたつもりだったけど
あの日あの時ああしてなければ あの日あの時ああしていればと 悔やむ日もありました

 

私を見つけるとすぐに 笑顔で手をふってくれる 色んなこと忘れてしまっても 私の笑顔は覚えてる
タイムマシンはなかったけれど あなたの車椅子を押し 廻る季節を感じながら一緒に歌を歌ったり 花の香りをかいだり 失われた時は満たされていく
タイムマシンはなかったけれど あなたの溢れる愛は 時を越えて 私に届きました
どんな時も変わらずに 私を愛し続けてくれて 本当にありがとう
私もあなたを愛している

 

目は口ほどに物を言う

乗り越えたり、目の前の困難と向き合っている人の笑顔の奥には優しさと強さがある。

目は口ほどに物を言う。

目力にそういう優しさや強さも出てきますね。

また新しい曲が聴けるのを楽しみに、私も頑張ります!

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