13日の金曜日は不吉とされる説もありますが、なんのその、むしろ櫻根座にとってはハッピーな1日となりました^^
認知症の方が入られているグループホームでの演奏。
人数が少ないと聞いていましたが、驚くほど盛り上がり、笑顔も沢山でて私もびっくりしました。
目を閉じてあまり表情のなかった男性も、民謡を演奏しながら歌うと目をしっかり開けてじっと聴いて下さいました。
ちゃんと伝わってると感じれてこちらも嬉しくなった13日の金曜日^^
笑顔って本当に凄い力を持ってますね。
量より質
高校生の頃に音楽高校に進んだ私はプライベートで新しいピアノの先生に変わりました。
中学生まで何となく弾けていたので、指の基礎練習も速く弾くこと、何分練習した、何回通して弾いたと質より量的な考えでピアノに向かっていました。
実はこれ、弾けている気になっているだけで自分の音はあまり聴いておらず、実は音が抜けたりリズムがよれたり力んでいたり。
今のOK?の判断が甘くなっていたわけです。
その先生は練習方法を知らなかった私に、練習方法を含めてレッスンして下さり、ハノンを弾く時、「左手だけ」「リズム変え」「弾いていない指の脱力を確認しながら」「ゆっくり」
これを徹底。
一緒に練習に付き合うような感じで弾いて下さいました。
初めは言われている意味って解らないんです。解らないながらも、とにかく言われる通りにやる。これ結構大事だったりします。
その後、この練習方法を曲の中でも自分で取り入れられるようになりました。
突然やってきた「キターー!!」の瞬間
先生のところに通い、どれくらい経ってからかは覚えていませんが、学校で朝練をやっている時に突然それはやってきました。
練習曲ツェルニーの50番の楽譜をこれでもかと言うぐらいゆっくり練習と部分練習をし、そろそろ通して弾いてみようと弾き始めた時、「何だこれは!!弾きやすい!弾ける、弾ける、弾けるー!」な感覚が。
先生がなぜこのリズム変え練習をしなさいと言っていたのか、ようやく理解できた瞬間でした。
今でもその時の感動を良く覚えています。思わず、何度も何度も同じところを弾き、片手、リズム変え練習の効果を実感。
この瞬間を味わうと部分練習の楽しさがわかりますね。
同じ10分を過ごすなら、速いスピードで何回も通して演奏するよりも、出来ない部分だけを見つけ出し、自分の音にシビアに向き合いゆっくりと部分練習したほうが確実に楽に正確に演奏できます。
これは今でもレッスンで生徒さんにお伝えしていますが、量より質。
出来ないところをスルーせず、重点的によく見て時間をかけてあげる。
右手と左手の音を片手ずつ練習する意味を私は時々こう例えます。
子どもが2人いるとして、右手を上の子、左手を下の子として考えてみると、一人ずつにしっかり愛情を注いでその子だけを見てあげる時間を作ったらそれぞれが安定してうまくいくでしょう?^^
なんて子育てしたことない私が言うのもリアリティに欠けますけどねー!といつも笑いながらこの話をすると皆さん、なるほどー!って笑いながら納得されます^m^
この例え、結構伝わります笑
なんせ楽器演奏も愛情なんです。楽器にも楽譜にも愛情を持って接する。
愛がなくちゃ♪です。
無理矢理な流れですが笑 私の大好きな曲 ウルフルズ「愛がなくちゃ」どうぞー!
ウルフルズのライブ行きたいなぁ。