楽器も生き物。
子供の生徒さんの場合、出来なくて癇癪を起こし、叩いたり乱暴に扱ったりする時があり、そんな時は楽器に成り代わって「痛い!やめて〜」と言います笑
出来ない時に焦って何度も弾くと楽器への優しさもなくなり、自分でスランプを作ってしまう。
出来ない自分にイライラしたり、弾くのが嫌になったり。
生徒さんから「スランプなんです」という言葉を聞くことがよくあります。
出来ていたところも出来なくなってしまって…と。
本当だろうか、とレッスンをするとだいたいは練習の仕方を間違っていたりします。
無理な練習で出来ない自分を作り上げていることを伝え、練習方法を一緒に実践。
焦らず、出来なくてもイライラせず、楽しいと感じていた時の気持ち、初心を思い出してとにかく基礎に戻り、正しいフォームでゆっくりやれば必ず出来るようになる。
こういう時は周りの声が入りづらくなるので意識的に落ち着いてアドバイスに耳を傾けることが大事になってきます。
スランプは成長の証^^
スランプは成長の証とはよく言いますが、そこまできた自分を褒めてあげて欲しいなぁと思います。
スランプは自分の力が落ちているわけではなくて、横ばいの状態。
やればやっただけ成長していた初期の頃とは違い、成長速度が落ちるのでストレスになったり、注意力散漫になって今まで出来ていたところまで出来なくなるという負のスパイラルに陥りやすいんですよね。
あとは先生や周りの一言で自信をなくしてしまったり、と外部からの影響もあったり。
だいたいはメンタルが原因だったりします。
努力をやめるも限界を決めるも自分次第ですが、あーでもないこーでもないと足掻いてちょっとずつでも成長できたらといつも思います。
今までこの時期にぶち当たった時は、練習をせず、リフレッシュで違うことに時間を使い、離れる時間をもったり、簡単な曲を弾いて楽しんだり、ひたすら基礎練をしたりと手探りで超えてきましたが、生徒さん達が笑顔で楽器に向き合えるよういつもリラックス出来る環境を作っていきたいなぁと思う今日この頃。
スランプってなにー?的な小学2年生の男の子。
「この曲、やりたい!これピアノで弾けるん!?一生懸命練習するから楽譜書いてー✨」とキラキラした目で私をみる姿に、この心踊る初心を忘るべからずと感じた7/14。