14日 ジャズピアニストの佐山雅弘さんが64歳の生涯を終えられ、ご本人が亡くなる前に皆へ書いた手紙がホームページに掲載されておりました。
みなさま。
このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。
加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小〜さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。
まことに人生は出会いであります。
「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。
その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。
ありがとう、さようなら
2018年11月14日 佐山雅弘
死は誰にも必ずやってきます。
ご自分の死を受け入れ、さよならをする準備をしっかりされ、お世話になった皆に挨拶を書くなんて、どんな気持ちだったんだろう。
悲しく寂しい気持ちとは別にどこか潔くてその生き様をかっこよく感じます。
世の中に作品を残し、人の心の中に生き続ける。素晴らしい人生ですね。
私もご縁のある人達と出来るだけ楽しく、音楽と共に生きれたらと思います。
佐山さんとお話したのはもう15年ほど前。
本当に素晴らしいピアニストです。
最後までピアノを弾き続けられた佐山さん。
心から敬意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。