楽器のレッスンに通ったことがある人はわかるかもしれないですが、レッスン室に入ったらちょっこし世間話をすることはあっても大抵はすぐに楽器を弾くものであります。
当たり前じゃないかと言われそうですが、最近気づいたことがありまして。
コミュニケーションからうまれる本音
岡山に戻る前、4年ほど千葉の楽器店でピアノのレッスンをしておりましたが、1日一人30分レッスンを15人、こんにちは、さようならの毎日でした。
目まぐるしい中でも絶対に流れ作業にはしたくなかったので、始まりと終わりは出来るだけその生徒さんに向き合うよう努めておりましたが、やはり今ほど話をする時間はあまり持てず。
独立して自分がどういう働き方をしたいか、まず思ったのが、ゆっくりのんびり自由に音楽の楽しさを伝えたい。
これが一番でした。
今までの心持ちでやり続けたら、その内生徒さんは自然に増えていくだろうと。
ならばゆっくり時間をとれるこの時期は沢山コミュニケーションとって今いる生徒さんと楽しい時間を過ごしたい。
オファーがきたテレビやラジオの収録、演奏のお仕事は一生懸命やり、大変なのは覚悟で宣伝は基本ホームページのみ。
ピアノレッスンに関してはピアノだからとかこだわらず、アンサンブルしたり、いいスピーカーで音楽鑑賞したり、ちょっとくらい延びてもいいから話をしたり。
そうこうしながら1年。
ここ最近、レッスン中にたわいもない話から小さい頃のピアノレッスンの話、生徒さんの好きなもの、本当はやってみたかったこと、色々な話に展開することが増え。
それならピアノでこんなことも出来るよ、他の人はこんなレッスンもやってるよ、などレッスン内容の選択肢をいくつか提案すると、クラシック一筋かと思っていたら思いもよらないところに「やりたい!」があったり。
一見どうでもいいように感じる無駄話、コミュニケーションの中に本音が隠れていて、本人も気づいていなかったりするんです。
「そんなこと出来るんですか!?やりたい!やりたい!」
この言葉をもらうと本当にワクワクします。
音楽、ピアノの知らない世界、新しい世界を見せてあげたいとレッスンが倍楽しくなります。
無駄話=余裕
余裕=遊び心
いつまでも子供心を忘れず遊び心があれば、空気も緩み、本音も出ちゃいます。
本音が出れば、あとはそれに全力で応えるだけ。
1回のしっかり無駄話が子供との信頼関係を作ったりすることもあり、やっぱり聞く姿勢って大事。
無駄のようで無駄じゃない。
じゃ、無駄話じゃないじゃないか^^ レッスン曲と関係ない話、とでも言っておこう。
理想の働き方にはリスクはありますが、大事なことを見失わなければ、世間のそんなの無理でしょ、は意外と無理じゃなかったりしますね^^
さぁ、やりたいを叶えるために寒暖差鼻炎に負けず、やりまっしょい!