この時期は受験生の皆さんにとって最後の追い込み時期。
皆さん、体調管理しながらファイトです!
初見視唱対策のあれこれ✏️
私は岡山城東高校の音楽出身ですが、私の時代の特別推薦の試験内容と今は若干違います。
30年近く変わらない試験は初見視唱。
ピアノ講師の仕事について20年ほど経ちますが、気づいたことは楽器は弾けても初見視唱や初見試奏が苦手な人が結構いること。
私は昔からレッスンとは別に好きな曲の楽譜を適当に譜読みしていたこと、歌うことが好きだったこと、ちょっと適当にアレンジしてしまう性格などが要因なのかは分かりませんが、初見がかなり得意でした。
逆に言うと、完璧主義な人、きっちり真面目さん、失敗したくない思いが強い人、遊びで楽譜を弾いていない、ピアノの場合は普段から演奏時に楽譜の音符を言いながら弾いていない、など苦手な要因も見えてきます。
しかし、初見力は訓練次第で付きます👍🏻
音楽の第三要素をしっかりと理解しましょう♪
いつも生徒さん達にも伝えますが、音楽の第三要素の順番は
リズム→メロディ→ハーモニー
リズム譜に音がついてメロディが出来、それに和音をつけてハーモニーが出来る。
まずはリズムなのであります!👍🏻
ピアノを弾いていて脱力ができていない場合、試しに簡単なリズム譜を手拍子で叩いてみると原因が解ります。
リズムを理解できていないまま、五線譜を読んで何となく弾いているので身体が固まっているのです😊
「私リズム感ないので」
初めてレッスンに来られる方でそんなことを言われる大人の方が結構いらっしゃいますが、その言われている"リズム感"とやらは、そもそも"リズム感"ではなくリズムの"知識"がないという場合がほとんど。
これもリズム練習で変わります👍🏻
というわけで、よくある基本のリズムを。
4分音符を1拍とする拍子のセットリズム
8分の6拍子の場合のセットリズム
8分の6拍子は何拍子ですか?→2拍子です
※これは城東高校音楽学類の過去問を参考に作っています。
これらのリズム以外にもまだまだリズムはありますが、1拍、2拍のセットリズムで覚えること、全体をみることが大事です。
曲はこのセットリズムの組み合わせで出来ております。
対策あれこれ✏️
言葉だけで伝えるのはなかなか難しいですが、初見視唱対策の参考になれば嬉しいです^^
リズムの練習が出来たら次は五線譜の音を出来るだけ速く読むこと。
大事なのはまずは初見視唱のテキストを弾きながら歌うことです。
1人練習では弾いて歌わなければ正解がわからないままです。
弾いて歌って自分の苦手な音程(音の移動)を知ること。
まずは自分の克服すべき点に気づくことが大切ということ。
⇩練習時の細かいちょこっと注意点⇩
①座って小さな声で歌わず、立って音程の幅を身体で覚えること。
②下行している音程を歌う時に顔を下げてしまいがちですが、ここで本来の音よりも少し下がってしまう場合が多いので、敢えて少し高めに歌ってみるとピッタリに。
③目も鼻もしっかり開いて口角を上げて歌う癖をつける
④音程の2度、3度はもちろんですが、音がとりにくい4度、5度、6度の音程の幅を部分的に練習する。
etc…
本番で気をつけること(練習時にも意識しましょう)
【初見視唱の楽譜を見て確認すること】
①拍子・・・基準の1拍が4分音符か8分音符(時々2分音符もありますが)かを確認。
②調・・・ト音記号の右隣に書いてある調号の数を確認。(最後の音で長調か単調かイメージしておく)
同主調(同じ調号の長調短調)に転調している可能性もありです。
③速度記号・・・Andante、Moderate、Allegrettoなどの表記を確認。
④繰り返し記号D.C.al FineやD.S.がないか確認。
⑤強弱、スタッカート、スラー、rit.、a tempo、など音楽用語も確認。
⑥臨時記号、3連符やタイなどのリズムを確認。
⑦ブレスの位置(vで表記されている)を確認し、どこまでが1つのフレーズかイメージをする。
①〜⑦までを出来るだけ短い時間で確認し、あとは拍子をとりながら本番前まで脳内で歌うだけ!♪
本番を控えている方は練習の仕方、選ぶ課題、とにかく自分にあったやり方で頭をフル回転して効率的にギリギリまでファイトです!👍🏻
当教室では城東高校特別入試対策で初見視唱レッスンも行っていますので、不安な方、早めに対策をしたい方はご連絡ください☺️
オンラインレッスンも可能です📱
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趣味でピアノを弾いている方で脱力がなかなか出来ない方、リズムがよくわからないという方は櫻根座で皆様にオススメしているリズム譜教材をぜひ♪
表紙は子どもっぽいですが、大きくて分かりやすく大人の方にもオススメです👍🏻
(オススメはリズムの本2〜5 著:丸子あかね)