明日の渋谷CLUB QUATTROライブを迎える前に、何故私達が出演することになったか、出演に対する想いを書いておこうと思います。
まずはライブ主催であるプロダクションCACUU(カクウ)の社長 内藤武 氏の言葉を。
「君に会える、本当はそれだけでもいい。」
私は2月14日に生まれました。
音楽の仕事に携わり20年目。
今月で40歳になります。
その30代最後の日の2月13日に、
何千本とライブを打ってきた節目に、
一度だけ自分個人が見たいライブを考えてみました。
良いアーティストを集めるとか、
メジャーどころを組んでみるとか、
お世話になってるアーティストを集めるとか。
色々考えたけど、個人的に希望が言えるなら、
それは「10年以上前のライブが見たい」。
もう見れないライブが見たい。という事。
もう解散しているバンドや、
もういないメンバー。
もう聴けない曲、
もうステージで会えない人。
僕が20代の頃に組んでいたイベントの面子。
そんな人達に声をかけさせてもらいました。
僕自身も10数年ぶりに連絡をしたり、
みんなも久しぶりにメンバーと連絡を取ってくれたり。
絶対に組めないと思っていたけど、叶いました。
イベント名は「WARP」。
この際言いたい事はひとつ。
お客さんや、ファン、ファンだった人。
アーティスト、アーティストだった人。
今でもつながっている人、別れた人。
こんな事を切っ掛けに、久しぶりに会いに来てください。
あの頃を懐かしんでもいい。
ただ会いに来てくれてもいい。
もう二度と戻らないだろう1日へ、
WARPしに来てください。
せっかくだからキャッチコピーも10年前のイベントのを使おう。
「君に会える、本当はそれだけでもいい。」
それではWARP先で会いましょう。
櫻根座として出来ること、やりたいこと
14年前、右も左もわからなかった上京 間もない頃、沢山の方に助けて頂きました。
ザ・シューターズというバンドのボーカルギター櫻根裕之、キーボーディストあやかとして活動し始めた当時、内藤社長はイベンターとして関わって下さり、随分助けられましたが、その4年後に30歳という節目にプロダクションCACUUを立ち上げ社長となります。
20代後半で活動を始めた私達を育ててくれ、自分の立ち上げたプロダクションに5バンドの1バンドとして所属しないかと誘って下さり、メンバー脱退や色んな事情でその後1年で脱退することにはなりましたが、激動の1年を共に駆け抜けてくれた大切な同志。
たかがバンドと思う方もいるかと思いますが、この時の生き方やノウハウ、精神力は全てその後の人生に活きています。反省点も多々ありますが笑 全てひっくるめて全力でやり切った醍醐味。
あれから10年。
この歳になると親も歳をとり、自分達も体力精神力勝負に突入していきます。
拠点を岡山に移し、もうバンドもなく、夫婦となり、ギターから転向した津軽三味線とピアノで今度は自分達がトップとして、それぞれが楽器の楽しさを伝える側となり演奏業レッスン業を含めた音楽事務所「櫻根座」を立ち上げ活動開始。
そんな矢先に内藤社長から櫻根座としての出演のお誘い。
私達は昔には戻れない。当時のメンバーを集めることもないし、今やっていることでみせることしか出来ない。
それでもいいのかと迷いましたが、やはりどこかでステージを求めているところもあり、今の自分達で40歳という節目を迎える内藤社長にエールを送ろうとお受けしました。
ただ会える、それだけでいいもんね^^
観に来て下さる方にも、一緒にツアーを回ったり同じ時を走り抜けた同志達にも今の私達をみてもらう良い機会。
大人の世界、みんな色々あります。楽しいことばかりじゃないし予期せぬことも起こります。
一人一人とゆっくり話をする時間がない分、不器用ながら今出来る全てでステージに立ち、私達の演奏、姿から何かほっこりするような気持ちを持ち帰って頂けたら幸せです。
しかし、人を幸せにする前に自分を幸せにする!がモットーの櫻根座。
最終リハーサル前にマッサージ行ってきます!^^